ほーむorあうぇい

水車小屋のマリアーナ

※フォローしている方がなさっていたエンター・ザ・ダンジョン!というものの真似っ子です
※要はあきらに@でアイテムを送ってくださいと言う遊びです

 

☆はじまりのはなし

母さんが死んだ。
それはあっけないほど一瞬だった。冬の終わりに風邪をこじらせたかと思ったら、夏の暑さが来る前に死んでしまった。

そして今、まだ夏の暑さが終わっていないというのに父さんが新しい母を連れてきた。それは美しい黒い髪をした新しい妹とともに。

新しく出来た母親と、新しく出来た妹は父さんが居ない隙に私に辛く当たった。
とうてい出来そうもない用を次々と言いつけるのだ。
私は泣くわけにはいかない。母さんの所にはまだいけないのだ。

 

☆これを見ている心優しい方へ
  • 彼女、マリアーナは継母と継妹に無茶な難題を振りかけられています
  • 彼女を手助けするべく何かアイテムをください。なんでも構いません
  • 頂いたアイテムを使って1つづつ難題を解決していきます
  • 方法は、@で私まで投げつけていただければと思います
  • どんなものでも結構です。何に使うか分からなくてもその時が来たらマリアーナには分かるでしょう

 

☆頂いたもの

ハチミツの瓶 / マッチ / しびれ薬 / わさび / きわどいぱんつ / 刺繍糸 / 羽ペン

 

 

☆おはなし
第1日目

父が仕事に出かけるのを見計らって継母はマリアーナに言いつけた。
「マリアーナ、仕事だよ。妖精の森へ入って薬草を取って来るんだ。お前のせいで私は体のあちこちが悪くなったんだ」
マリアーナはかごを持ってしぶしぶと家を出て歩いた。森には悪い妖精がいっぱい住んでいて誰も近寄らなかったのだ。

マリアーナが森の入口で困り果てていると不思議な声が聞こえた。
「マリアーナ、マリアーナ、これをお持ちなさい」
気がつけばかごの中に【ハチミツの瓶】があった。

うっそうとした森でマリアーナはかろうじて一束分の薬草を集めた。そしてその帰り道長い鼻の小人達に出会う。彼らはマリアーナを棒を持って追い回した。
とうとう彼らの振り回す棒がマリアーナに当たった。
「やめて!」
マリアーナはかごに入っていた【ハチミツの瓶】を投げつけた。中からハチミツが溢れる。彼らがその甘い蜜に夢中のうちにマリアーナは家に帰った。

そしてマリアーナはその日を耐え抜けた。


 

第2日目

父が仕事に出かけるのを見計らって継母はマリアーナに言いつけた。
「マリアーナ、仕事だよ。洞窟に住み着いたコウモリを追い払ってくるんだよ。なくすといけないから何も道具は持って行って行けないよ」
マリアーナは木の枝を拾ってとぼとぼと洞窟へ向かった。光ささない洞窟は暗闇に覆われているのでゆううつな気持ちにもなった。

マリアーナが洞窟の入り口で困っていると
「マリアーナ、マリアーナ、これをお持ちなさい」
気がつけばポケットの中に【マッチ】があった。

洞窟の中に入ったらマリアーナはすぐにマッチで木の枝に火を付けた。枝はあかあかと燃えて周囲を照らした。その明るさに驚いて沢山のコウモリがマリアーナの横を通り過ぎていった。

そしてマリアーナはその日を耐え抜けた。


 

第3日目

父が仕事に出かけるのを見計らって継母はマリアーナに言いつけた。
「マリアーナ、仕事だよ。畑を荒らしているイノシシを退治しておいで。今日中にね」
マリアーナはイノシシの足あとがとても大きいことに気づいていた。

マリアーナが畑にたどり着くと不思議な声が聞こえた。
「マリアーナ、マリアーナ、これをお持ちなさい」
気がつけば足元に【しびれ薬】の瓶が埋まっていた。

畑では黒い影が動き回っていた。
マリアーナはできるだけ音を立てないように移動して、立派に育った芋にしびれ薬を振りかけた。
しばらくした後に畑に行くと、大きなイノシシが倒れていた。

そしてマリアーナはその日を耐え抜けた。


第4日目

父が仕事に出かけるのを見計らって継母はマリアーナに言いつけた。
「マリアーナ、仕事だよ。山の神の祠にこの山羊を捧げ物を持って行くんだ」
マリアーナは昔山の神の祠に若い娘自身が生贄として捧げられている事を知っていた。自分は食べられてしまうのかと考えた。

マリアーナが山羊とともに川べりを歩いていると、
「マリアーナ、マリアーナ、これをお持ちなさい」
という不思議な声が聞こえた。
振り返って見ればそこは川で、【わさび】が生えていた。

マリアーナが祠につくと子鬼が宴の準備をして待っていた。「今夜はごちそうだ。若い娘の肉が食べられる」と歌っていた。
マリアーナは前菜として【わさび】を小鬼に渡した。
そして彼らが辛さに驚いているうちに逃げ出した。ずいぶんと山道を降りた後、山羊を放って家に帰った。

そしてマリアーナはその日を耐え抜けた。


第5日目

父が仕事に出かけるのを見計らって継母はマリアーナに言いつけた。
「マリアーナ、仕事だよ。村長さんの所に泊まっているお客のお世話をしてくるんだ。お客さんが帰るまできっちりお相手してくるんだよ」
マリアーナは村長の家に滞在している人物が、あまり良くない人物だというウワサを聞いていた。好色な老人だと。

マリアーナが村村長の家へと歩いていると
「マリアーナ、マリアーナ、これをお持ちなさい」
という不思議な声とともに【きわどいぱんつ】が宙を舞っているのを見かけた

マリアーナが出迎えた客人は、なるほどうわさ通りに馴れ馴れしかった。先に世話をしていた村の小母さんはそそくさと帰っていった。
余りにマリアーナは【きわどいぱんつ】を取り出した。
「そ、それは……妻の……」
それからというもの客人は人が変わったかのように大人しくなった。

そしてマリアーナはその日を耐え抜けた。


第6日目

父が仕事に出かけるのを見計らって継母はマリアーナに言いつけた。
「マリアーナ、仕事だよ。針仕事は終わったのかい! 花嫁に渡す贈り物を早く完成させるんだよ! うちの娘に恥をかかせないでおくれ」
継妹はもうすぐ行われる村長の娘の結婚式で、花嫁付添い人をすることになっていた。マリアーナが行くことはないその式のために、必死で布を織っていた。

マリアーナが布を織っていると、
「マリアーナ、マリアーナ、これをお持ちなさい」
という不思議な声がした。その後確認すると【刺繍糸】が機織りの糸に紛れていた。

マリアーナが織った布は非常に薄く、真っ白なものだった。その出来を妬んだ継母と継妹はマリアーナが席を外したのを見計らって泥水をかけた。
布は茶色く汚れ、見るも無残であった。
しかし、マリアーナは刺繍をしてそのしみを隠した。それは最初に出来たものよりも一回りも二回りも良い出来だった。

そしてマリアーナはその日を耐え抜けた。


 

最後の日

マリアーナは七日間耐えぬいた。
しかしそれもここまで、業を煮やした継母はマリアーナを古い水車小屋に閉じ込めてしまいました。
かわいそうなマリアーナ。継妹には笑われ、父親には気づいてもらえず一人暗い水車小屋の中。ぎいぎいと軋む水車の音を聞きながら泣くことも出来ずにぼんやりとしている。

マリアーナを助けてくれたあの声は、もう、聞こえない。

 

おしまい